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クルーズ旅行体験記
 
 

クィーン・エリザベス号でシドニーから神戸へ

 

期間 :2015.3.2~3.18 16泊17日(1機内泊を含む)

昨年は横浜・シンガポール間を乗船しました。とても印象に残る船旅だったので、今年もQE(クィーーン・エリザベス号の略)に乗りたいと言う事で、世界一周にある中から、シドニー・横浜(実際は神戸)の区間を選びました。
QEに関しては、超豪華船とか、ドレスコードが厳しく、タキシードを用意せよと言うような噂が流れます。従来、必要以上に過敏に受け止め過ぎた嫌いがあります。噂の発生源は何処にあるのかは別として、あまり深刻にならないで、自分なりに実態を把握し、自分にマッチした形で楽しめばよい事なのです。私の場合、他のクルーズ船との違いを大きく感じたのは社交ダンスでした。

1.旅行費用について

 旅行会社に支払った一人あたりの代金は次の通りです。
   シドニー~神戸 インサイド     ¥214,000 
   成田~シドニー ビジネス席     ¥113,000  LCCスクート
       小計(1)         ¥327,000
  その他、船会社側等の相手先に直接支払ったものは次の通りです。
   Shore Excursion 関連$351 ⇒ ¥42,471
   On Board Account  $360 ⇒ ¥43,560
   ダンス個人レッスン $210 ⇒ ¥25,410 
   豪ドル手当て   AU$250 ⇒  ¥23,750
   海外保険料            ¥3,730 
   小計(2)    ¥138,921
   合計       ¥465,921


これは2名1組の場合の1人当たりの支出費用です。此処に示した合計金額以外に支払ったものは、土産代と国内交通費程度に過ぎません。
  国内大手のクルーズ代理店に起用した所、100万円以上の支払額になったと不満を述べる老婦人のお客が居られました。「何故そんな額になったのか合点が行かない。」と、その事ばかりに関わっている内に船旅は終わってしまった様に見受けました。大小は別として同様の混乱が添乗員付きのお客に数多く見られました。
ちなみにこの時の総乗客数は1,800名程度、内日本人乗客は180名。添乗員を伴わない乗客がその1割の20名前後と記憶しています。この20名の方々は自らの判断で行動しますから整然としていました。これからは脱添乗員の顧客の比率が増加する傾向にあり、外国クルーズにおける国内乗客の特殊事情は徐々に消えて行く方向にあるように思われます。

2. 成田から乗船まで

①成田からシドニー空港まで
片道利用になるので、LCCの方が有利です。ジェットスターとスクートが
あり、いずれも直行便はなく、20時間前後を要します。私どもはシンガポール乗り換えのスクートビジネス便を利用しました。シンガポールでは5時間の待ち時間があり、退屈するのではと案じましたが、買い物や食事で有効に過ごす事が出来ました。
②シドニー空港から港への行き方
シドニーには複数の港ターミナルがありますが、海外クルーズの場合は、オーバーシーズ・パッセンジャーターミナル(Overseas Passenger terminal)となります。この桟橋は市内メトロのCircular Quay Station の近くとなります。駅のプラットフォームからクルーズ船が目の前に見えています。
私どもの場合、大型のバン型タクシーを利用した為AU$90かかりました。ホテル送迎のシャトルバスだと一人当たり15ドルです。市内メトロの場合、Airport Line(空港線)を利用します。空港駅からCircular Quay Station まで乗車し、所要時間は25分、料金は2人で10ドルもかからないでしょう。メトロ利用がもっとも経済的となります。

3.ドレスコードに対する対応

QEのドレスコードを悩みとされている方は多い訳ですが、船内新聞に記載されていますので、その内容を紹介します。
「紳士に対するディナージャケットはタキシードまたはタイ(ネクタイまたは蝶ネクタイ)付きのジャケットである。これはクルーにも適用される。午後6時以降、男性は、ショーツや青や古びたデニムの着用は適切でない。フォーマルの夜でも、カジュアルな服装でありたい方は、デッキ9のリド・バッフェで食事するとか、ガーデン・ラウンジで休息されるのは差し支えありません。」
ドレスコードに対する考え方はプリンセスやセレブリテイと基本的に変わる所はありません。フォーマルナイトのでは、タキシード着用が最適ですが、正装であれば、なんら問題ありません。“タキシードを着用された方の比率が他の船より高い” 程度に過ぎないのです。
  ただ注意すべきは、ブリタニア等のレストランで夕食を摂る時は、インフォーマルナイトであっても、ジャケット着用が必須です。私の場合も4日目に指摘され、ジャケットを部屋に取りに戻ると言った事がありました。

4.ショア・エクスカーションについて

シドニーを出た後、神戸までの寄港先はブリスベン、Yorkeys Knob(ケアンズ郊外)、ラバウルの3か所です。内、2か所について紹介します
(4-1)シドニー
  3月3日、乗船した日はシドニー泊、翌4日は出港の夜9時まで時間が充分あるので、hop on hop off スタイルのSydney Explorerバスを利用する事にしました。
  このバスにはSydneyコースとBondi & Baysコースの2系統があります。港に近いCircular QuayからSydneyコースに乗り、Central Raiway Station でBondi & Baysコースに乗り換えます。再びCentral Raiway Stationに戻って来たら、Sydneyコースに乗り換え、後半の部分を楽しみ、出発点のCircular Quayに戻って来る事になります。
  料金は大人40ドル、シニア30ドルです。朝9時ごろ出て行って、午後1時には戻っていますから、4時間程度の市内観光であった訳です。限られた時間内にシドニーを知る為には格好のツアーと言えるでしょう。
(4-2)感激したラバウル寄港(3月12日)
  ラバウルと言えば、記憶に残るのがラバウル航空隊です。此処では、島内にある10人乗りのワゴン車が30両ばかり寄せ集められ、午前と午後に分けて、ラバウル周辺ツアーが実施されました。各車に現地のガイドさんが同乗してくれました。
  最初に連れて行ってくれたのは、ラバウル航空隊基地があった付近の村落です。そこで、“ラバウル小唄”で歓迎を受けました。当然ながら我々日本人との合唱になりました。親が子供(既に大人)に教えていますから、この歌が忘れ去られる事はないでしょう。写真の<qe01>と<qe02>とを見比べて下さい。背後に見える花吹き山(活火山)、その手前にある入り江の位置関係から、ラバウル航空隊基地がどの辺にあったかが判ります。また、その先には手つかずのままの温泉源がありました(qe03参照)。日本人の手で観光開発が出来れば、島の人達の恩返しになると思うほどでした。
  観光の最後に小高い丘に連れて行ってくれました。眼下に市街地とQEが見えますが、左側にラバウル航空隊基地があった訳です。眼前に広がる湾岸は天然の良港であり、日本軍が軍事基地としてラバウルを選んだ訳が判るような気がしました。(qe04参照)


5.ダンスファンにとって魅力的なクィーンズルーム

クィーンズルーム(Queens Room)はデッキ2、アトリウムの隣にあるホールです。船長主催のウエルカムパーティやアフタヌーンティに使われますが、最も興味を引くのは、毎夜、9:15PMから催されるダンスタイムです。 
Queens Room は専属のバンド(The Queens Room Orchestra )を擁していますから、生演奏の下でステップが踏める時間が長く、キュナードの船特有の醍醐味があります。
船内新聞では“Ballroom & Latin Dance Music”と記述されて居りますが、10ダンスが対象となります。今回はパソドブレは演奏されませんでした。
冒頭、クイックステップから始まり、ウィンナーワルツ、スロー、と比較的テンポの速い曲が演奏されます。ここで乗り遅れない為の事前対策が必要と感じました。ジルバでなくジャイブですから、ジャイブ感覚もマスターして置くとよいでしょう。
6:00PMに始まる1st Sitting であれば、8:30pmのショータイム。それが終わると、その足で、9:15pmからのダンスタイムに出かけると言ったパターン化が可能です。
一方、8:30PMの2nd Sittingになると、10:30PMのショーかダンスタイム(しかも中途半端)のいずれかを選ばねばなりません。結局の所、ブリタニアでの夕食は3回に1度程度に減らし、対処せざるを得ませんでした。
ただし、この歳になると、毎晩ダンスを続けたのでは、相当な体力の消耗であり、睡眠不足に悩まされる事も覚悟せねばなりません。現実に帰宅して見ると2kgも体重減になっていました。

*グループレッスンについて
正午前後に1時間程度のBallroom Dance Class が設けられています。ステップの全てをその場でマスターするのは無理としても、夜のBallroom に備え、格好のウォーミングアップの場となります。
*プライベートレッスンについて  
グループレッスンと同様、Darya & Eugene 夫妻による個人レッスン(45分単位)が用意されています。希望者は講師の先生に申し込みます。この事は船内新聞にも記載されていませんから、講師の先生と直接交渉して下さい。レッスンの都度、外貨現金(ポンド、ユーロ、米ドル)で支払いますが、その詳細は添付の画像(qe05)を参考にして下さい。Darya & Eugene 夫妻は昨年12月にイタリアで開催された世界選手権で8位入賞を果たして居り、昨年に比較すると、受講料が5割程度値上がりして居ります。
個人レッスンを受けるよりも、夜のダンスタイムにお相手をして貰い、その後、1~2のアドバイスを受けた方が効果的の様に思われます。。

6.サイクロンと台風が招いたハプニング。寄港先が横浜から神戸へ

3月12日、ラバウルを予定通りに出港したものの、外海に出ると、QEはサイクロンと台風に挟まれていた(qe06参照)。サイクロン「パム」はバヌアツを襲い、日本から援助隊を出す程でした。これは交わしたものの、赤道の北側に台風3号「バービー」が待ち受け、行く手を遮ったのです。西へ流されたQEは所定の17日の夜半までに東京湾に入れず、ベイブリッジの下を通り抜けて、横浜大桟橋に接岸できない事が明らかになったのです。関係者は13日の夕刻から徹夜でその対策と追われたとの事です。
14日の午前中には、船長から横浜港をキャンセルし、神戸港に入る旨のアナウンスが流されました。神戸は即時に受け入れたとの事で、18日に無事下船し、新神戸から新幹線で東京に帰って来る事が出来ました(qe07参照)。
神戸港は昨年に続き、今年もQEの来訪する運びとなり、2017年には1週間の神戸発着クルーズを組むと言うニュースが流れました。台風3号「バービー」は神戸港にとってラッキーな神風であった事になります。

7.まとめ

QEは昨年に引き続き、今年も日本に来航しました。来年の2016年は世界一周ではなく、横浜で折り返す形となります。ただ、1月10日にサザンプトン港を離れるCunard の3隻の船はお互いに連携を取っていますから、米国から乗船する顧客も乗り継ぎで来日できる仕掛けになっている模様です。
  再来年の2017年は1週間の神戸発着クルーズを発表しました。コースが今一つとされる方には、クイーンメリー2号による3/18発香港発着14泊のクルーズが興味を引くかも知れません。Cunard社にとって、東南アジアは年々重要になっているようで、新しい企画が次々と打ち出される傾向が見られます。これからも目を離す事無く、着目して行きたいと思います。
  私どもは「クルーズ同好会」なるグループを持ち、IACEトラベルの南事業部長さんのお世話戴き、年数回、帝国ホテルの1室で例会の場を持ち、情報交換をして居ります。興味ある方はFB上の「The Cruise Club」または「クルーズ同好会」を覗いて見て下さい。興味ある方の入会を歓迎致します。得られた情報を咀嚼するよい機会かと思います。
  入って来る情報内容を30名そこそこのメンバーだけでは勿体なく、せめて100名程度の規模になって欲しいと願う次第です。


<クルーズ同好会 久代 浩徳 記 >


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