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クルーズ旅行体験記
 
 

 クィーン・エリザベス号で神戸発着クルーズ及び神戸~香港


期間 :2017.3.13~3.26 13泊14日
 QE(クィーン・エリザベス号の略)は2014年の初日本寄港以来、毎年、来港しています。翌15年には、ラバウルを出港した後、台風3号(バービー)に遭遇し、西に流され、横浜港に入港出来なくなり、神戸港に緊急入港する処置が執られました。
  この時の神戸市の協力に対する謝意と言う事もあって、神戸港開港150周年記念と銘打って“1週間の神戸発着クルーズ”を組み込む事が、その年の内にキュナード社から発表されました。QEに対する国内の人気は年を追う事に高まりを見せ、発売されるやたちまちに売れ切れ、出港前のキャンセル待ちもままならならない状況下にある様です。
先ずは、乗船券入手に当たり、その苦労話から進める事に致します。
 
      

1.乗船券手配申込みのタイミング

(1)今年の場合、1/10に電話で問い合せした所、神戸発着なら若干あるとの事でした。
神戸~香港に関しては、全くの不可。仮に待ったとしても、期待しない方がよいとの回答です。止むを得ずその時は、神戸発着クルーズのみを申込みました。
(2)1月末になって、神戸~香港に空室ありとの情報を他から入手します。
  直ちにIACEにこの情報を伝え、延長出来ないか重ねて申し入れたのです。しかし、即答は得られませんでした。
(3)1週間程度待ったでしょうか、要望した事を受け付けて貰えました。但し、通しで  は無く、2分割の形となりました。この場合の処置方は後述します。


2.便利になったSGムービング、しかもインターネット利用がなお便利

 2014年の横浜初寄港の折には、このサービスはなかったのですが、現在はQEにもこのサービスが摘要されています。自宅で集荷されたスーツケースが船室まで届けられるので、至極便利です。申し込んだ事項がメールで確認を兼ね返送されるので、電話申し込みよりもインターネットを利用した方が確実と言えます。


3.自ら安心して過ごす為に、乗船時に対処すべき事

 外国船乗船における添乗員によるサポートは必須と言う慣習が今でも残って居りますが、言葉が出来るか否かに関係なく、この傾向は減りつつあると見受けられます。
今回のQEでは、日本コーディネーターとして、4名の方が乗船され、他にも3名の日本人スタッフが居られました。QEに関しては、我々日本人乗客が船側と直接やりとりできる体制が整っていると言えます。
日本人乗客に対する説明会も以前はカーニバルジャパンさんが受け持たれるケースが多かったのですが、船側のキュナード社が自ら進める形に変わって来ています。
  避難訓練の参加は当然の事として、以降、率なく過ごす為にも、自らの行動計画を乗船した当日の内に見直しする事です。そのチェックポイントを以下の様に取り上げて見ました。
①夕食の時間と場所を再確認する事
  乗船手続きの際、「Your Restaurant is Britannia Restaurant, Deck 2, Aft. Stateroom 〇〇〇〇 Table No. 〇〇〇 8:30 PM Late Seating 」と記載されたカードを提示されます。このカードで夕食の場所と時間が判ります。
  Early Seating であれば、ラッキーと思うだけで済むのですが、Late Seating の場合には、8:30pmからの夕食となり、ショーと諸にバッティングしてしまいます。更に9:15PM からのダンスタイムにも影響します。即ち、Late Seatingになった場合には、一工夫を要します。この対策は後述します。
②発行される船内新聞は”Daily Programme”。日本語版と英語版の両方を配布して貰う様
客室係りに依頼しておく事をお薦めしたい。確かに日本語版の方が読み易いが、英語版の
全てをカバーしてくれている訳ではありません。
  特に英語版の1ページ右枠欄は目を離す訳には行きません。上段が当日のドレスコード、中段にエンターテーメント、下段にボールルームダンスの記述があるからです。
③船内散歩を兼ねて、当日の内にしかるべき場所を把握しておく事です。翌日からの船内活動に備えて、次の様な散策コースを考えて見ました。リピーターの方にとっても、ネジを巻く上で役立てて貰えるはずです
  「客室から2デッキのGrand Lobbyへ。1デッキに降りて、Tour OfficeとPurser’s Officeを確認。後部エレベーターで9デッキへ。Lido PoolとLido Restaurantを確認して、前方に移動。10デッキのThe Yacht Clubを確認します。その後、エレベーターで7デッキに降り、全長600mのPromenade Deckを一周。そして自分達の客室に戻ります。」


4.乗客数の動向など

 船長主催のパーティの際、発表された内容は次の通りでした。 
3/13 神戸発着クルーズ 総乗客数 約2,000名 内日本人乗客 650名
3/20 神戸-上海    総乗客数 約1,850名 内日本人乗客 480名 
  いずれも日本人乗客が首位を占め、それに英国、豪州が続く形となった。来年、再来年も日本寄港は続くが、QEの世界一周は来年が最後となります。2019年の日本来航の折には1200~1400名の日本人乗客数を見込むとのスピーチもありました。要するに2年後には、日本人乗客を倍増する計画なのです。
  船長主催のパーティの後、日本酒の鏡開きが行われたのも、日本に対する期待が大きい事を示す意思表示と理解してよいでしょう。日本にはQEへの大きな潜在需要がある事は彼らは承知して居り、それを如何にして顕在化させるかがキュナード社が持つ課題となります。今年、来年と組み込まれる国内主体の1週間クルーズはその一環と見做す事が出来ます。
  例えば、神戸発着クルーズを終え、神戸から上海に向けて出港した翌朝、朝食のご飯は外米からコシヒカリに切り替えられました。こんな所からも、我々日本人乗客に対する彼らの気配りがどんなものかを垣間見た思いを致しました。


5.魅了させられるQueens Roomの“Ballroom & Latin Dancing”

 専属のバンド・The Queens Room Orchestraによる生演奏の下,Queens Roomで繰り広げられるダンスタイムの華やかさには、他の船では期待出来ない貴重な体験と言う感覚と思っています。 
  演奏されるダンス曲は10ダンスが対象となります。冒頭、クイックステップから始まり、ウィンナーワルツ、スロー、と比較的テンポの速い曲が演奏されます。ジルバの代わりにジャイブが演奏され、時にはパソドブレが加わります。所が今年は我々日本人の好みを気遣ったのか、ウィンナーワルツ、ジャイブ、パソドブレは省略され、演奏順も、クイックステップ、ワルツ、ルンバまたはチャチャに替わって来ています。
  ダンスタイムは通常、7:45pmと9:15pmの2回です。9:15pmからはそのまま留まって居れば、11:45pm頃まで連続して、愉しむ事が出来ますし、終了後はそのまま、リドデッキに上り、お茶を飲みながら、団らんを愉しむ事が出来ます。話が尽きないのであれば、続きは翌日3:00pmのAfternoon Teaで再開と言うことも考えられる訳です。
  愛知県下では社交ダンスの標準化が進んで折り、県ダンス協会の下で、レベル別のルーテンが作られています。これを基準にすると初級の範疇に入る2級で充分に対応できると考えます。後は1級にあるフィガーを付け加えて行けば、よいでしょう。
  とにかく、基礎的なステップの方が大事です。具体的事例を挙げると、ルンバやチャチャの場合、Open Hip Twist でスタートするのが国内では一般的です。所が、パートナーに通じないと言う事が起こり得る訳で、より基礎的なBasic Movement が解消策となります。
  Queens Roomは内外の枠を越えた仲間造りの場とも言えます。これから先、日本人乗客の比率が増えた時、Queens Roomが持つ特有の雰囲気が今の様に維持出来るのか?
そのような懸念を持つよりも、自らが愉しむ事が先決課題にしなければなりません。


6.夕食がLate Seating(2nd Seating)になっても、悲観はしない事

 午後6時以降の夕べに期待している乗客にとって、8:30pmから始まるLate Seatingは如何ともしようがありません。Early Seating への切り替えを自らで交渉しても、受け入れられない場合は、
Britanniaの利用は朝食か昼食に振り当て、夕食は他の所で摂る事に限ります。
①The Verandahで夕食:$35のプラスチャージとなる上に、人気があり、非常に混んで居ますから、乗船当日の内に申し込むべきでしょう。
②Corianderで夕食:Lidoの一角を利用するもので、$17.5のプラスチャージがありますが、料理の内容も好いし、予約も容易なので、利用の価値がありそうです。
③Lido Restaurantの利用:セルフサービスですが、静かな所でのんびり夕食も悪くはありません。


7.想定外であった韓国(釜山)の対面式入国審査

 3/16の釜山入港に際し、対面式入国審査をQueens Roomで行う旨、通達文書が前日に配布された。デッキごとに審査時間が指定され、12:00までに済まさないと、釜山下船出来ないとの事。午前中の下船は無理として、午後に下船すれば佳いと気軽に考えていた。所が実際は船内あげて、ちょっとした騒ぎになってしまったのです。
  この混乱状態を早い内に知り得たのは、IACEブースが当日の朝、Britannia に設けられたお蔭です。所定の時間にブースに出掛けたが担当の大塚さん(大阪支店の方)は見当りません。既に大塚さんは大忙し状態だったはずです。
その内、Britanniaの中は日本人乗客が次々と入って来て、混雑が始まる。バスツアー組を先に下船させる為に、集結させていたのです。その内、Queens RoomからBritanniaまでの通路に長蛇の列が出現してしまいました。それが対面式入国審査を受ける為の列だったのです。
私共もその最後列に入れて貰い、2時間ばかり並んで、パスポートと引き換えにLanding Pass(釜山上陸用)を入手しました。大塚さんとは手続き終った後、お目にかかる事が出来、事の次第を教えて貰いました。
  午後に下船し、フリーシャトルで国際市場を往復して来ました。その日は船内で昼食を摂ったのが失敗と言う結果に終わりました。何故にLanding Passは発行しなければならなかったのか、その意図がさっぱり訳が判りませんでした。


8.分割乗船になった時の行動について

 今回の場合、神戸港で部屋替えになった訳ですが、前々日に部屋替えに関するレターが届けられました。要点は次の通りです。
①ハンガーに吊るされた衣類はそのままでよい。その他の物はスーツケースに詰めて置く事。
②新しい船内カードは客室係りより渡す。
③当日、9:00AMまでに移動できる様に準備する事。準備が整ったら、荷物移動の為、Purser’s Office に電話で知らせる事。
   今回の場合は、帰国と出国が伴ったので、一端下船して、帰国を手続きを行い、そのまま、出国手続きをして、船に戻りました。新しい客室で荷物の整理をしていると、衣類がハンガーに掛かったまま、運ばれて来ました。これで部屋替えは完了です。

  以上のようなケースは有り得るので、参考までに記述しました。


9.まとめ

 今回はレポートしませんでしたが、ショアエクスカーションの中で一番面白かったのは、広島でした。広島に関しては、それだけに絞っても、レポートになる位中身のあるものでした。市内佐伯区民挙げての歓迎体制は他に例を見た事がありません。QEが毎年広島に寄港する由縁もそこにある様な気がしています。
  いずれにせよ、QEを対象にして、キュナード社側の日本人乗客に対する前向きな姿勢を伺い知り得たので、これからも関心を持って、推移を見守りたいと思います。



▲ 船長主催のパーティにて

▲ クイーンズルームで鏡開き

▲ 鹿児島港の歓迎風景


▲ 釜山入港の朝、船内に出現した長蛇の列

▲ 釜山・国際市場の一角にあった釜山カルビの店

▲ ブリタニアでのセレモニー





 

久代 浩徳様より

 

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