団体旅行はどこに依頼する?
大手旅行会社と中小旅行会社の違い
団体旅行や社員旅行を手配する際、大人数だから!という理由で大手旅行会社に依頼をしたり、金額を抑えるためにご自身で調べて全ての手配をしていませんか?固定概念から旅行の手配方法を選ぶと、損をしている可能性があります。それぞれのメリットとデメリットをきちんと見定めて、適正な手配方法で、より満足度の高い旅行にしましょう。
1. 固定概念で手配方法を決めていませんか?
社員旅行や団体旅行の際、どこに手配依頼をするかが重要ですが、固定概念で決められていることが多くあるように感じます。「大手旅行会社に依頼すれば安心だろう」「自分たちで全て手配すれば安く済むだろう」など様々な理由で手配先を決められると思いますが、それが本当に予算や価格に見合った手配依頼先なのかどうか、今一度見直してみると、より要望に沿った充実感のある旅行につながることでしょう。
2. 「大手旅行会社」「個人手配」「中小旅行会社」それぞれのメリットとデメリット
大手旅行会社で手配するメリットはズバリ「安心感」ではないでしょうか。豊富な手配実績からあらゆる旅程を組むことができ、希望内容に近い日程作成が可能です。また、添乗員などをつけることも出来るので旅程の管理が楽になります。デメリットとしては、金額が高くなってしまうことが挙げられます。オーダーメイドでの対応となることが多く、旅程作成を含めた様々な部分に費用が掛かるため、合計予算が高くなることが多いです。
次に、個人で手配する場合のメリットは「金額を安価に抑えることができる」ところです。パッケージ商品や安い航空券を組み合わせることで費用を抑えることが出来ます。また、自身で旅程作成するため、希望に沿った内容にすることが出来ます。一方、デメリットとしては、すべての手配をご自身で管理し、旅行中もあらゆる問題に対応しなければなりません。航空券、ホテル、レンタカーや貸し切りバスの手配では、移動時間を考慮した旅程の作成をし、欠航や遅延などのトラブルにも対処していくとなると大変な労力がかかります。また、それぞれに異なるキャンセル規定が設定されているため、万が一、旅行中止となった場合には取消料が想定よりも高額になることもあり、同行者との間でトラブルになる可能性もあるので注意が必要です。
最後に、中小旅行会社で手配するメリットは「コストパフォーマンス」です。大手旅行会社より安価でご要望を伝えるだけで計画を立ててもらうことが可能で、個人手配のように自身で旅程作成をする必要がありません。旅行会社専用の運賃がある場合でも対応できるので、個人手配よりも安価になる場合もあります。
デメリットとしては、価格が変動する可能性があることです。例として、大手旅行会社では航空座席の場合、座席を航空会社から買い取り販売することが多く、その際に売れ残るであろう場合も考慮の上、値付けを行うために、見積りが高くなりやすい傾向にあります。中小旅行会社で座席の買い取りを行っていない場合は、お問い合わせ時の最安値で計画を立てることが出来るので、料金面では良い提案が可能となりやすいのです。
3. 知っていると得をする?豆知識
一般的に意外と知られていない「手配会社」と「運行会社」の違いをご紹介します。
バス旅行を例にしますと「手配会社」とは、バス車両は保有せず、お客様に変わってバス会社へバスの手配をする、通常は旅行会社のことをさします。「運行会社」とは、バス車両を実際に所有し、運行する会社のことです。
ですので、大手旅行会社に手配を依頼した場合も中小旅行会社に手配を依頼した場合も、実は運行会社が同じということが多々あります。金額に差があっても、実際は旅程の中身がほぼ同じということもあり得ます。
旅行会社にはパッケージツアー用の料金が存在しており、個人で手配するよりも安価になることもあります。
4.まとめ
最近では、お客様ご自身でも簡単に航空券やホテルの手配が出来るようになっています。価格を重視する場合は個人手配、団体旅行を依頼する場合は実績豊富な大手旅行会社へ、と依頼先を決めていることがあるかと思います。今後はそこへ中小旅行会社も選択肢の一つとして候補に加えて比較検討すると、費用や旅程管理の面からも満足度の高い旅行になるかもしれません。是非複数の方法を検討してみてください。
※本書の内容は、本書執筆時点(2021年11月11日)の内容に基づいています。