泊まるだけで幸せに?!伝説の座敷わらしに会える?!東北の宿5選+話題の観光スポット3選

宿を目的にして一度東北を訪れてみませんか?東北には多くの宿がありますが、なかでも「泊まるだけで幸せになれる」と言われる宿がいくつかあります。それは岩手県の北上盆地を中心に東北地方に伝承される「座敷わらし」に由来します。「座敷わらし」という言葉は聞いたことがあるけどよく知らない、幸せになれるってどんな宿?その疑問を解き明かします。

目次
  1. 「座敷わらし」とは
  2. 「座敷わらし」に会える東北の宿5選
  3. 東北で話題の観光スポット
  4. まとめ

1. 「座敷わらし」とは


「座敷わらし」は漢字で「座敷童子(ざしきわらし)」と書きます。主に岩手県の北上盆地を中心に東北地方に伝承される子どもの姿をした精霊的な存在のことを言います。「座敷または蔵に住む神」とも言われ、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらす、などの伝承があります。最も特徴的な民間信仰として、座敷童子がいる家は栄え、座敷童子の去った家は衰退するということが挙げられています。こうした面から、座敷童子は福の神のようなもの、または家の盛衰を司る守護霊と見なされることもあるようです。座敷童子がなぜ子どもの姿をしているのかというと、仏教でいうところの護法童子(仏法を守る童子姿の鬼神)が童子(子供)の姿であるように、子供を神と人間を繋ぐものとする民間信仰に由来するという説や子供の姿が神性を体現しているなどと言った説があります。
このように座敷童子に会える宿は姿をみたものに幸運が訪れると云われたことから、メディアでも多く取り上げられ、話題となっています。予約が取れない時期もあります。

2. 座敷わらしに会える東北の宿5選


①岩手県【緑風荘】
青森県との県境に位置する大自然に囲まれた岩手県二戸市金田一温泉郷にあり、座敷わらし伝説の宿として全国的に知られています。とろりとした感触の優しい温泉と佐助豚や短角牛、彩菜鶏、アユ、山菜、地酒などの郷土料理が味わえます。不思議な体験をした人は大変な幸運(男性=出世、女性=玉の輿)に恵まれると伝えられ、宿の公式ブログには宿泊者からたくさんの体験談が寄せられています。

②岩手県【割烹旅館おぼない】
①でご紹介した【緑風荘】と同じ岩手県二戸市金田一温泉郷にあり、座敷わらしに会える宿として地元では有名です。昭和レトロ、大正ロマンの雰囲気が漂う趣のある宿で、金田一温泉の源泉の一つ「玉の湯」を使用していて、美肌効果が期待でき、温まりやすく冷めにくい温泉と言われています。お料理は八戸港から直送される新鮮な魚や郷土料理の鍋など季節ごとの旬な食材の数々が楽しめます。

③岩手県【仙養舘】
こちらの宿も金田一温泉郷にあり「座敷わらしゆかりの宿」として、心も体も休まるところとして知られています。静かにゆったりと流れる時間の中で、こちらの旅館には男の子と女の子の座敷わらしが遊びに来るようです。なかでも「縁結び」が多いようで、「人事」「友人関係」「恋愛」などで悪しき縁を切り、良い縁を引き寄せて下さるそうです。宿では岩手の郷土料理とボリューム満点の朝食が味わえます。

④岩手県【民宿とおの】
民話のふるさととして知られる岩手県遠野市にこちらのお宿はあります。口コミで座敷わらしに会えると噂が広まり、知られるようになりました。囲炉裏端で味わう料理と丹精をこめて作られた自家製「どぶろぐ」が楽しめます。遠野らしさを伝える「伝承園」「とおの昔話村」の観光施設では民話の世界を感じる事ができます。
また、遠野では日本のふるさとの原風景があると言われていますので、お気に入りの景色を探すという楽しみ方もあります。

⑤山形県【タガマヤ村】
山形県で座敷わらしが住む村、幸せを呼ぶ座敷わらしの宿として有名な「タガマヤ村」。室町時代から豪農一族が住み続けた歴史ある場所です。こちらは一日一組限定でまるごと貸し切ることができます。ホームページでは「一年先まで満室」の文字が!多くの有名人の体験談やユーチューバーのはじめしゃちょーが泊まったことも話題になりました。

3. 話題の観光スポット3選


①宮城県【塩竈神社(しおがまじんじゃ)】
宮城県塩釜市にあり、東北鎮護・陸奥国一之宮として今日に至っています。創建年代は明らかではありませんが、その起源は奈良時代以前に遡る歴史ある神社です。本殿・拝殿・四足門(唐門)・廻廊・随神門など14棟と石鳥居1基が国の重要文化財として指定を受けています。また、全国にある鹽竈神社の総本社です。宮城県のパワースポットして有名ですが、最近では「鬼滅の刃」の竈門炭次郎の名前を同じ漢字が入っているということで話題となっています。

②宮城県【金蛇水神社】
宮城県南部の岩沼市にあります。商売、金運にご利益があるとされています。5月に見ごろを迎える大きな藤棚が特徴的です。金蛇弁財天社には、弁財天が祭られています。蛇門石といって蛇の模様が浮かぶ石が境内、社務所などいたるところにあります。

③宮城県【気仙沼大島】
宮城県北東部の気仙沼湾内に浮かぶ島です。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台にもなりました(ドラマ内の「亀島」です)。島には創建1000年以上の歴史を誇る大島神社、1100年以上も前に開山したと伝えられる誓亀山 光明寺、極楽浄土へ導くと伝承されるみちびき地蔵、島の最南端で景勝地の一つである龍舞崎(たつまいざき)、国の天然記念物に指定されている十八鳴浜(くぐなりはま)など見どころがたくさんあります。ドラマの撮影場所も多いので、訪れてみてはいかがでしょうか。

4. まとめ


ときには観光を目的とせず、宿を目的としてゆったりと落ち着くような時間を過ごす旅はいかがでしょうか。



※本書の内容は、本書執筆時点(2021年12月21日)の内容に基づいています。

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