海外出張時の海外旅行保険の選び方

海外への旅行・出張の予約手配を完了した際、併せて海外旅行保険へ加入はされていますでしょうか。出張が決まった時は健康でだから、、何もトラブルが起きなければ不要だから、、と加入を検討されない方はいませんか。どんなに近場であっても、非日常の慣れない環境で体調を崩す可能性や事故にあわない可能性はゼロではないため、万が一を想定し、「御守」として海外旅行保険には必ず加入することをお勧め致します。 さて、ひとえに「海外旅行保険」といっても、インターネットで検索すると様々な保険会社のプランがあります。プランごとにどんな違いがあるのかわからないまま、保険料だけに目がいってしまう方も多いのではないでしょうか。加入される方の年齢、目的、クレジットカードに既に付帯されている補償の幅など、それぞれで状況が異なるため、一概に「これが絶対にお勧めです!」と断言することは出来ませんが、これまでの経験をもとに、保険を選ぶポイントをいくつかご紹介します。今後、海外旅行保険加入の際の一助となれば幸いです。

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目次
  1. キャッシュレスメディカルサービスがあるかどうか
  2. 24時間の日本語サポートサービスがあるかどうか
  3. 航空機遅延・欠航した際の補償があるかどうか
  4. まとめ

キャッシュレスメディカルサービスがあるかどうか

各保険会社もセールスポイントにしていますが、ケガや病気で現地の病院を利用するとなった際、提携の病院利用で自己負担なしで利用できるサービスがあるかどうか、が一つの判断材料となります。友人が、ヨーロッパを3週間ほど旅行中に、日程の初~中盤で耳の違和感があり、帰国までまだ時間があったため、現地の病院を受診したのですが、加入していた海外旅行保険はこのサービスの提供がなかったため、治療費は立替をし、その場は一旦自己負担になりました。幸い、その病院がクレジットカードでの決済が可能だったため、現金の準備は必要ありませんでしたが、保険が適用されないため、治療費は大変高額だったと話していました。キャッシュレスのサービスがあれば、手持ちのお金の心配もなく病院の利用が可能となるため、渡航先や渡航の日程によってはこちらのサービスがある保険を選ぶと現地で支払いができないというトラブルは避けられるでしょう。

24時間の日本語サポートサービスがあるかどうか

現地の言葉で解決できる方には不要ですが、ご出張先の公用語で医療用語を用いて会話するというのは、難しいと思います。現地で何か問題が起きた際、日本語で相談できる窓口があることは大きな安心につながります。特にご出張時に一人で行動される場合、日本と真逆の時差のある国へご渡航される場合など、困ったことが起きた際に、一人で問題を抱え込まなくてよいという選択肢があるのはかなり心強いのではないのでしょうか。

航空機遅延・欠航した際の補償があるかどうか

多くの保険会社のプランを見ると、傷害死亡、治療・救援費用の補償額は分かりやすいように記載されており、比較判断のし易い基準の一つですが、併せて飛行機がスケジュール通りに飛ばなかった際の補償がついているかどうか、にも注目してみてください。こちらはどの海外旅行保険にも必ずついているものではなく、プランによっては全く記載がない場合もあります。オプションで付けられる保険会社もありますし、付いていたとしても、その補償額は保険会社やプランによって様々です。以前、悪天候により空港がほぼクローズし、予約していた便と同日の後続便もすべて欠航し、1泊が必要となったことがありました。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、天候による欠航は航空会社の免責事項にあたるため、1泊分のホテルは自己負担となります。韓国の仁川空港という、アジアでも比較的大きな空港であったため、各航空会社の欠航により宿泊が必要になった人たちで空港はあふれ、当日ということもあり、私が調べた時点では空室のあるホテルは1泊5万円前後の高級ホテルのみ…。その時に加入していた保険はこの補償が含まれていなかったため、結局空港にて一晩を過ごしました。スーツケースや貴重品も手元にある中、心身ともにゆっくり休むこともできず、海外旅行保険プランの下のほうに小さく記載されていても、必要となる場合はあるということを痛感しました。また、お仕事で翌日以降のスケジュールがタイトでその日に移動しなければいけないにも関わらず、振替便が翌日以降の代案となり、自身で別の航空会社の便を新たに購入される場合なども、こちらの補償を活用していただける場合もあるかと思います。
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まとめ

手厚い補償はやはりその分、保険料が上がる場合が多いです。その為、渡航先や日程、利用する航空会社や現地での予定と保険料など、さまざま補償内容を総合的に判断し、都度、ご自身にあったプランの保険に加入されることが最適ではありますが、今回ご紹介した点にも注目し、検討してみてはいかがでしょうか。個人的な例としては、1泊2日のアジア圏と1週間以上の欧米行きの場合では、気軽に帰国できない後者を補償の手厚いプランにしたり、大手航空会社と格安航空会社の場合では、遅延・欠航の際の対応を考慮し、後者を手厚いプランのものにしたり…という具合にカスタマイズしています。 いずれにしても、海外旅行保険にはご加入の上、ご出発していただくことをお勧めいたしますが、皆様それぞれの状況により、今回挙げた例よりも重要視すべきポイントがある場合がありますので、プランなどに悩まれた際には、弊社スタッフへお気軽にご相談頂ければ幸いです。

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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

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