海外での盗難を防ぐための対策!

日本は非常に安全な国で、何か物を落としても拾って声をかけてくれる人がいたり、交番まで届けてくれる人も多いです。また、日常でスリに会うことも滅多にないので、多くの人はポケットに財布や携帯をいれて持ち歩いていますよね。しかし、海外へ行くとそう甘くはありません。日本にいる時と同じ感覚で過ごしていると被害に合う可能性が高くなります。下記のコラムを読んで、今後出張や駐在で海外へ行かれる方は、ぜひ危機管理意識を高く持っていただけたら幸いです。

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目次
  1. 海外での格好と持ち物
  2. 外出中に気をつけたいこと
  3. もしも盗難被害に合ったら
  4. 海外出張・駐在保険の重要性
  5. まとめ

1. 海外での格好と持ち物

海外では、「日本人はお金持ち」、「警戒心が薄い」という印象があるようです。そのため、服やかばん、靴や時計等のアクセサリーはなるべく高いものを身に着けず、狙われないようにしましょう。また、万が一捕られても惜しくないものを持ち歩くようにしましょう。かばんはチャックのついた物を選び、ショルダーバッグやリュック等すべて自分の体の前にくるようにかけて持ちましょう。すぐに開けられないように、チャックやボタン、バックルなどで二重開閉が可能なものだと狙われにくくなります。ハンドバックはひったくりに合う可能性があるためおすすめしません。お財布は安いものいくつか用意し、現金やカードを分けて使用することでリスクを分散することができます。もちろん、ポケットに携帯や財布など大事なものを入れず、面倒でもしっかりかばんに片付けるようにしましょう。また、カメラや携帯など、首から提げると紛失防止にはなりますが、はさみで切って持ち去られるケースがありますので、気をつけましょう。

2. 外出中に気をつけたいこと

盗難にはいろんな手口があります。下記は実際に起こった被害の例です。対処法を考えてみましょう。

●電車移動中、少しの間だけ席に荷物を置いてトイレへ行ったら、荷物がなくなっていた。
→日本では電車やレストラン等で荷物を置いたまま席を立っても持ち逃げされることは滅多にないですよね。しかし、海外でこのような行動をとると間違いなく置き引き被害に合うことでしょう。少しの間でも荷物からは絶対に離れず、移動する場合は持ち歩くようにしましょう。

●満員電車に立って乗っている際、背負っていたリュックを捕られていたことに気付かず、いつの間にか財布がなくなっていた。
→前述の通り、リュックは二重開閉可能なものを持ち、このような満員電車の場では必ず体の前で持つようにしましょう。そして、お財布などの貴重品は捕られにくいかばんの内ポケットなどに収納するようにしましょう。また、実は自分の周りを囲んでいた人も皆犯人の仲間で、グループでの犯行だったという場合もあります。複数人いれば、囲むことで目隠しになり、誰にも気付かれることなく犯行ができますし、被害者に気付かれないか確認したり、気付かれそうになった場合は話しかけて被害者の気を逸らすことも可能だからです。自身の周りの人や、満席でもないのに近いところに座ってきたり寄ってくる人に警戒しましょう。また、一人の場合は電車でうたた寝することがないように気を付けましょう。

●カフェで仕事中、机の上に携帯を置いていたら、外国人2名に突然新聞を見せられ話しかけられた。戸惑っていたが、すぐ帰っていったので安心した。しかし気付いたら机の上に置いていたはずの携帯がなくなっていた。
→日本人はよくカフェなどで携帯を机に置いていますよね。しかしこの行為は海外では非常に危険です。多くの日本人がこの手口で被害に合っていますので、携帯やノートパソコンを使用しない場合は必ずかばんにしまうように心がけましょう。このように、犯人は一人とは限らず、グループでの犯行も場合もあります。また、相手は子供の可能性もあるので、自分に近寄ってくる人がいたら誰であろうと気を抜かないようにしましょう。

3. もしも盗難被害に合ったら

もし盗難被害に合ってしまったら、悲しい気持ちをぐっとこらえて下記のような行動をとりましょう。また、犯人はナイフや銃を持っている可能性もあるので、取り返したい気持ちはわかりますが、追うようなことは絶対にしないようにしましょう。

・財布を盗まれ、その中にクレジットカード類が入っていた場合はすぐにカード会社に連絡し、止めてもらいましょう。クレジットカードはサインだけで使うことができてしまうため、使われる前に真っ先に対処しましょう。

・携帯が盗まれた場合、近くに電話できる環境がない場合はホテルに戻り、携帯会社に連絡をして回線の停止と遠隔で携帯内の情報の削除を行いましょう。これで悪用される心配がなくなります。

・警察へ行き、書類に被害の内容や盗まれたものなどを記入し、ポリスレポート(盗難証明書)をもらいましょう。盗難証明書はパスポートの再発行や保険会社へ提出する時などに使用します。

・パスポートが盗まれた場合、帰国までの日数に余裕があればパスポートの再発行をし、すぐに帰国が必要な場合は帰国するための渡航書の発行を現地の日本大使館や総領事館で行いましょう。(戸籍謄本や証明写真等、必要書類がいくつかあります。)

4. 海外出張・駐在保険の重要性

もし盗難被害に合ってしまった場合、携行品の補償のプランが入った手厚い保険に加入していれば、ある程度の補償が受けられる可能性があります。(※財布の中に入っていた現金やクレジットカードなど補償されないものもあります。)また、保険のプランによっては携行品の補償以外にも、パスポート再発行にかかる費用、交通費、宿泊費などが補償される可能性もあります。(現地では必ず領収書をもらい、保管するようにしましょう。)

自分は大丈夫と思っていても、いつ何が起こるかわからないのが海外です。会社が加入している保険にどのような補償がついているかの内容をしっかり確認しましょう。また、もし個人で加入をする必要がある場合には、必ず手厚い保険に加入するようにしましょう。
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5. まとめ

盗難は手口を知っていれば大体は防ぐことが可能です。特に駐在の方は長期間海外にとどまることになるので、渡航前にしっかり知識を頭に入れておくこと、そして日本とはまったく違うということを意識して、被害に合わないために万全な防犯対策を行ってください。

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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

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