JRチケットレス化で待っている鉄道旅行の未来
JR東日本から2021年5月、今チケットレス化モバイル化を推進し、シームレスでストレスフリーな移動の実現に向けた取り組みが発表されました。鉄道各社が進めているチケットレス化ですが、今後乗車券はどのように変化していくのか。今回は利用者のメリットについて紹介していきたいと思います。
1. チケットレス化を既に実施している鉄道各社
JR東日本から発表されたチケットレス化でございますが、実は、他の鉄道会社で既にチケットレス化を推進し、QRコードで乗車頂く形を取っている会社がございます。
①広島 スカイレール
2013年1月から 乗車券、及び磁気券を廃止し、QRコード読み取り式を導入しています。
②沖縄 ゆいレール
2014年に磁気乗車券からQRコードを読み取り式に切り替えを行なっており、国内で初めてインバウンド向けにAlipayやwechat
payでのQRコード決済も受け入れています。
③北九州モノレール
2015年に磁気乗車券を廃止してQRコード読み取り式を導入しています。
このように、一部の鉄道では、JRよりも遥か前よりチケットレス化し、QRコードでの乗車を始めている会社もございますが、いずれも特定の地域・路線のみ利用が可能なものです。今回、JRがチケットレス化を図る事で、これまで導入済みの鉄道各社よりも、ご利用頂く皆様にさらに大きなメリットがあります。
2. JRチケットレスがパッケージツアーへも波及
これまでのJR利用のパッケージ商品は、来店または郵送などでのチケット原券のお渡しが必須でしたが、最近の一部パック商品では、JRチケットレス化の推進に伴い、QRコード送付する形でのチケット発券が可能になったことをご存知でしょうか。これにより対面でのチケット受け取りが不要となり、メール等で即日にチケットをお渡しし、ご旅行に行ける事が可能となりました。毎回JR窓口でチケットを発券する手間がつきまとう旅行でしたが、出発間際の旅行を計画した際も、ご自宅や職場などから、メール一本で手配を完了させられることは大きなメリットであり、今後この手配方法が主流になっていく事が考えられます。
3. まとめ
現時点で一部パッケージ商品にて実施しているチケットレス化は、受けっとったQRコードを駅の指定席券売機にかざし、その場でチケット発券をして乗車する流れとなり、まだまだメリットはあっても、券売機に立ち寄らないといけない等、不便さはあります。ですが、今後は自動改札機に立ち寄る事無く、直接のQRコードをかざす方法へ変わっていくと言われており、すでにJR新宿駅、JR高輪ゲートウェイ駅にて実証実験が行われております。
QRコード対応の自動改札機が増えることにより、券売機での発券作業が不要になり、よりスムーズな移動が可能になる他、交通系ICカードを持たない訪日旅客も事前に乗車券を用意することができるようになります。
特に急なご出張や、ご友人との突然の旅行プランも立てやすくなり、WEBやメールで、簡単に予約が出来、直ぐに旅行が出来る、便利で快適な鉄道旅行が、近い未来
直ぐそこに待っています。
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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。