旅行会社ってどうやってはじまったの?

今日における旅行会社の数をご存知でしょうか。コロナ禍で変わってくると思いますが、2016年時点で既に約10,000件の旅行会社がありました。大小様々な旅行会社があると思いますが、どのようにして10,000件まで増えていったのでしょうか。成り立ちから探っていきたいと思います。

渡航関連最新情報の配信希望はこちら

目次
  1. 旅行業の成り立ち
  2. 日本における旅行業の歴史
  3. 旅行業の現状
  4. 今後の旅行業
  5. まとめ

1. 旅行業の成り立ち

世界で初めての旅行業を開始したのはイギリスのトーマスクックだと言われています。今の旅行業とは比べられないですが、イギリス中部の教会に勤めていた彼は「禁酒大会」の参加者のためにレスター~フラバラ間役18キロを一人1シリングで団体旅行を行いました。往復の鉄道をミッドランド鉄道と交渉し、団体割引を引き出したといいます。これが世界最初の営利目的の団体旅行であります。その後彼はロンドン万博・パリ万博で会社の礎を築き今の「トーマスクック社」があります。現在「トーマスクック社」の本社はドイツ、ヨーロッパで二番目に大きな旅行会社でしたが、2019年9月23日にロンドンの裁判所に破産申請を行いました。

2. 日本における旅行業の歴史

1905年に現在の滋賀県草津市に住む南新助という方が、当時国鉄にお世話になっているお礼に、団体による善光寺参りを企画しました。滋賀県~善光寺までの行程の団体旅行です。同年、南新助は日本旅行の前身にあたる【日本旅行会】を創業しました。 続いてJTBの前身であるジャパン・ツーリスト・ビューロが1912年に設立され、日本を訪れた外国人の案内役を主におこないました。その後、国内の旅行会社は少しずつ増えていきましたが、国民の海外旅行が自由化された1964年においても旅行業者はまだ50社ほどで広く市民に浸透するまではもう少し時間がかかったようです。1965年、日本航空が海外パッケージツアー「ジャルパック」を発売し、続いて1968年日本交通公社が日本通運と共同で海外パッケージツアー「ルック」を発売しました。 1970年には日本交通公社が国内パッケージツアー「エース」を発売、以降、旅行会社各社によるパッケージツアーが普及していきました。

3. 旅行業の現状

現在(2016年4月)第一種旅行業708社・第二種2.827社・第三種5.668社・地域限定117社・旅行業者代理業者779社、合計10.099社を数えます。業界の規模は、ダントツでJTBがここ何十年も変わりませんが二位以下は目まぐるしく変化しています。旅行業としての仕事も多種多様な業務があり、より細分化されていき旅行会社によっては、より専門性に特化した旅行会社の設立もされて行っております。従来のパック旅行を造成・販売を行っている旅行会社・ある地方に特化したツアーを販売している旅行会社の他に近年ではオンライン予約特化の旅行会社、BTM(ビジネス・トラベル・マネージメント)特化の旅行会社などもあります。

4. 今後の旅行業

コロナ禍で収益が上がらない状況が続いており、体力のない旅行会社は淘汰されていく時代になってきています。旅行業だけでは現状苦しい状況ではあるため、試行錯誤しながら、旅行業以外のプラス1を早々に確立できない旅行会社は経営が苦しくなり統合・廃業に向かっていくと思われます。このコロナ禍が落ち着いた後に生き残った旅行会社は今後、伸びていくと確信しております。なぜならば、今は個人旅行・出張の旅行ともに抑制されている状態です。コロナ禍が収まったら旅行へ行きたいという声は上がっております。車を利用した近場の旅行という声が一番多いですが、海外旅行も治療薬・ワクチンが確立されたあとに行きたいという声もあります。やはり旅行というツールは日常からの解放という意味で人類の最大のリフレッシュするためのツールだと思います。
出張予約クラウド SMART BTM

5. まとめ

これまで旅行業が日本で始まってから100年以上経ち、様々な形で変化を遂げて今日まで来ております。これからもより細分化され、お客様のニーズも多様化する中、いち早く変化に柔軟に対応し、やり遂げていく旅行会社が生き残ると思います。先ほども書かせていただきましたが、旅行へ行くというリフレッシュのツールとしては最大の効果を発揮できるとこれからも思っております。コロナ禍でVRが出てきておりますが、やはり五感で感じ取ったものには代えがたいモノがあります。旅行会社もDX化を目指しますが、できる限りお客様の立場に立った機械的ではない人間味のある接客・接遇をしていける旅行会社を目指していきたいと思います。

IACEトラベルの情報配信ツール
1. 週1回配信 メールマガジン
IACEトラベルではご出張や海外渡航に関する情報をメールで配信しています。こちらの記事のような最新の渡航関連情報はもちろん、各週に新たに発表された世界各国の入国制限や自然災害、テロ等の事件に関する情報も配信しています。また、IACEトラベルが開催している無料ウェビナーの告知もしておりますので、是非ご登録くださいませ。

週1配信 メールマガジンご登録はこちら


2. 毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信 耳だけ海外
毎朝の身支度の時間、通勤中などの手と目は話せない時間に「耳だけ」で最新の海外渡航情報を確認できる「耳だけ海外」。IACEトラベルの公式Youtubeチャンネルから毎週火曜日・木曜日にご拝聴いただけます。耳だけで最新情報を確認されたい方、是非チャンネル登録をお願い致します。

毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信
耳だけ海外ご登録はこちら


3. IACEトラベル公式Twitter
IACEトラベルの公式ツイッターでは、注目ニュースをつぶやいています。海外渡航に関する情報はもちろん、航空会社関連のニュースや日本国内移動に関わる最新情報を配信しています。気軽に情報を確認されたい方は是非フォローをお願い致します。

IACEトラベル公式Twitterフォローはこちら



※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

  • メルマガ
  • facebook
  • X
  • インスタグラム
  • YouTube

関連するコラム