機内食の過去と現在

出張で早朝や深夜のフライトを利用する方や長時間のフライトを利用する方の中には、機内食の好みによっても飛行機を選定される方も多いと思います。やっぱり機内食が美味しいと仕事の疲れを癒してくれますよね。 しかし、コロナ禍の現在、機内食が注目を集めているのをご存じでしょうか?新型コロナウイルスの影響で国際線利用客の減少に伴い、機内食の製造数が落ち込む中で航空各社による機内食販売が人気を集めております。機内食の歴史は100年以上にも及んでおり、機内食の進化の過程と機内食の現在について紹介させて頂きます。

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目次
  1. 世界初の民間航空機の機内食
  2. 日本初の機内食
  3. 機内食の歴史
  4. コロナ渦での機内食
  5. まとめ

1. 世界初の民間航空機の機内食

機内食はいつから始まったのか?そのルーツを調査してみると、世界で初めての民間航空機の機内食は今から100年ほど前にイギリスの航空会社ハンドリー・ページ・トランスポート(現在のブリティッシュ・エアウェイズ)のロンドン発パリ行きの便で提供されたことが始まりと言われており、当時の機内食はサンドイッチとフルーツにチョコレートで有料でした。ここから機内食の歴史が始まります。

2. 日本初の機内食

日本初の機内食は世界初の機内食より遅れること約10年後に東京航空輸送社という航空会社が初めて提供を行いました。以外にも日本の機内食の歴史は長く、東京の鈴ヶ森海岸から静岡県の下田を経て清水までを結ぶ4人乗りのAB1型水上輸送機の機上で、エアガールと呼ばれる今のキャビンアテンダントが乗客に軽食や紅茶を出したことが日本で初めて提供された機内食となります。

3. 機内食の歴史

今は普通にあります、機内食を用意するスペースのギャレーが備わったのは1930年代、これは戦前の傑作機といわれるダグラスDC-3に搭載されたもので、このギャレーではコーヒーや紅茶などの保温庫が搭載されており少し温かいものが提供される様になりましたが、保温の状態ですので現在の様に温かい状態での機内食の提供は出来ませんでした。戦後の1950年代にパンアメリカン航空を皮切りに機内にオーブンが導入されることとなり、現在の様な温かいホットミールを楽しむことが出来る様になりました。

4. コロナ渦での機内食

現在は新型コロナウイルスの影響で国際線に乗るのが難しく機内食を中々食べることが出来ない中、全日空(ANA)は利用者から寄せられた要望により、2020年12月に初めてエコノミークラスの機内食セットを販売した事をニュースで見られた方もいらっしゃったのではないでしょうか?初期販売分は、減便で行き場を失った機内食のフードロス削減という側面もありましたが、1か月で約5万食が完売しました。

その後、ANAは羽田空港に駐機した国際線機材を用いて、翼のレストランHANEDAを実施し、機内食や機内サービスを体験できるという企画も行ないました。
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5. まとめ

今まで旅や出張の途中での楽しみの機内食も普通に食べることが出来なくなってしまった現在、機内食が恋しい方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?実は、機内の中でしか食べられなかった機内食が、新型コロナウイルスの影響で自宅や駐機した機内で食べることができると話題になっています。 しかし、機内食は旅行の楽しみの一つでもありますので、飛行している機内の中で食べたいのが理想ですのですぐに平時には戻らないかもしれませんが、 それまでは今までとは違った楽しみ方で機内食を味わってみるのもいいのではないでしょうか。

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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

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