コロナ禍の海外旅行保険について

先日、 海外渡航中にまさかの感染!?対処方法について のコラムを掲載させていただいたところ、「実際に海外で陽性判定となり、予定通り帰れなくなった」、「私の周りでも海外で感染した人がいる」など多くの方から反響をいただきました。 海外渡航中、たとえ万全の注意を払っていても、事件や事故、新型コロナウイルスに感染しまう可能性はないとは限りません。そこで、こちらのコラムではコロナ禍の海外旅行保険と題して、海外旅行保険の重要性について解説致します。


海外旅行保険に申し込む

目次
  1. 海外旅行保険とは
  2. 新型コロナウイルスと海外旅行保険
  3. 陽性判定時のシミュレーション
  4. まとめ

1. 海外旅行保険とは

その名の通り、海外へ旅行する際に加入する保険になり、旅行中に被る可能性のあるさまざまな危険、損害を補償します。

 主な補償内容

病気・ケガ
治療・救援費用、後遺障害、傷害死亡、疾病死亡など

他人
賠償責任(ケガをさせてしまったなど)

持ち物
携行品損害(持ち物が壊れた、盗まれた)

飛行機
フライトの遅延、旅行変更など


これらが主な海外旅行保険の補償内容になります。なお、保険会社や加入プランにより補償内容・補償金額は異なるため、加入前に保険会社へご確認ください。

出張予約クラウド SMART BTM

 海外旅行保険加入のメリット
外務省をはじめ、日本領事館や旅行会社など各方面で海外旅行者に対して海外旅行保険の加入を推奨されていますが、加入するとどんなメリットがあるのでしょうか。項目ごとに見ていきましょう

病気・ケガ
・海外旅行中に事故によりケガをした場合の補償
・海外旅行中に病気により治療を受けた場合の補償
・入院費用
新型コロナウイルスに感染した際の治療費用・入院(隔離)費用

他人
店の商品を壊してしまった場合の補償
他人にケガをさせてしまった場合の補償

持ち物
携行品を盗まれた場合の補償
携行品が壊れてしまった場合の補償

飛行機
搭乗予定のフライトが予定時刻の6時間以上遅延している場合の補償
飛行機に預けた荷物が予定時刻の6時間以上経過しても届かない場合の補償


この他にもいざというときに困らないためのサービスが各保険会社では豊富に用意されています。
コロナ禍の今だからこそ、感染してしまった・陽性判定になってしまった時の万が一の備えとして加入することを強く推奨します。


 海外旅行保険加入のデメリット
メリットとは逆にデメリットは何かあるのでしょうか。海外旅行保険に加入されない方の意見を聞いてみましょう。

費用が発生する
少しでも旅費を抑えたい方が費用を気にされるケースが多いようです。保険会社によっては決められたセットプラン以外に料率を自身で決められるプランもあるので、保険費用を抑えることも可能です。

手間がかかる・入ろうとしたが忘れてしまった
海外旅行保険は一回の旅行に対して契約を結ぶ保険になります。(長期等を除く) そのため、都度出張の際にお申込みするなど入力が面倒になってしまうといった声も聴きます。他には空港の自動販売機で申し込もうとしたが忘れてしまったなどのケースもあるようです。
ご出張であれば、保険会社によっては企業包括保険の用意もあり、申込の手間を削減できる場合もあります。

クレジットカードに付帯している
多くのクレジットカードに付帯している海外旅行保険。「クレジットカード申込時に書いてあったから大丈夫だろう」と補償内容を確認されていない方もいます。また、クレジットカードの海外旅行保険には自動付帯と利用付帯があります。

・自動付帯
クレジットカードの使用に関わらず、補償が受けられます。
・利用付帯
旅行代金の支払いにクレジットカードを使っていないと保険が適用されません。

保険の限度額やサービス・条件の範囲はクレジットカードにより異なりますので、内容をよく確認しておくことをおすすめします。


海外旅行保険を見てみる

2. 新型コロナウイルスと海外旅行保険

海外旅行保険では多くの保険会社が新型コロナウイルスの感染を保険の補償対象としています。
こちら のコラムでも掲載している通り、昨今海外渡航中に新型コロナウイルスに感染してしまうケースが急増しています。

また感染が発覚するタイミングが日本帰国前のPCR検査という方が多く、帰国直前に隔離(入院)しなければいけない状況に陥ります。
仮に医療機関での入院は必要なく、宿泊施設(指定施設も含む)にて待機する場合は海外旅行保険は適用できるのでしょうか。
見ていきましょう。

  コロナウイルスに感染・陽性判定となった場合 補償される内容

〇治療費
〇隔離時の宿泊費(入院費として認められます)
〇飛行機の変更費用
〇PCR検査の再検査費用

* 食費などは個人の支出は補償外となります。

保険会社により条件が異なる場合がございますので、加入前に必ず補償内容をご確認ください。

3. 陽性判定時の費用シミュレーション

では、実際に海外渡航中に陽性判定となってしまった場合、どのくらいの費用が発生するのでしょうか。

 感染した場合に発生する費用


【シチュエーション】
・渡航先   アメリカ
・感染発覚  帰国時のPCR検査
・症状    無症状
・陰性結果  陽性判定を受けてから14日後


【費用】
・治療費       0円(無症状のため、なし)
・隔離時の宿泊費       280,000円(ミドルクラスのホテルに14日間宿泊)
・飛行機の変更費用      0円(手数料なし)
・PCR検査の再検査費用    50,000円(2回受検 10日目に検査➡陽性、14日目に検査➡陰性)

【合計費用】        330,000円

こちらは無症状で宿泊費とPCRの検査費用のみの最低限必要となる費用です。(保険加入の場合、保険契約期間の延長料金が発生します)
ニューヨークの場合、医療費が高額になるため、個室での入院(1日約400,000円)などが伴うと気が遠くなる費用が発生します。

新型コロナウイルスをはじめ、その他の病気やケガ、不測の事態に備えた海外旅行保険への加入を検討ください。

4. まとめ

個人的な見解となりますが、海外渡航中に感染してしまうケースとして、ノーマスクなど以前に比べ感染対策が緩和された点とワクチン接種の普及に伴う無症状患者の増加がキーポイントになっているかと思います。
中には海外渡航中にノーマスク且つ無症状感染者の方と関わる可能性もあるかと思います。そのような状況下の中、感染した際のリスクを軽減するためにも海外旅行保険の加入を推奨いたします。なお、こちらのコラムでは海外旅行保険への加入の重要性をお伝えしましたが、保険は保険、現地の健康プロトコルに従うとともに感染対策に努めていただけたらと思います。

IACEトラベルでは主要国への渡航準備をコラムにて解説しています。渡航前の準備に是非お役立てください。

渡航情報まとめ


IACEトラベルの情報配信ツール
1. 週1回配信 メールマガジン
IACEトラベルではご出張や海外渡航に関する情報をメールで配信しています。こちらの記事のような最新の渡航関連情報はもちろん、各週に新たに発表された世界各国の入国制限や自然災害、テロ等の事件に関する情報も配信しています。また、IACEトラベルが開催している無料ウェビナーの告知もしておりますので、是非ご登録くださいませ。

週1配信 メールマガジンご登録はこちら


2. 毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信 耳だけ海外
毎朝の身支度の時間、通勤中などの手と目は話せない時間に「耳だけ」で最新の海外渡航情報を確認できる「耳だけ海外」。IACEトラベルの公式Youtubeチャンネルから毎週火曜日・木曜日にご拝聴いただけます。耳だけで最新情報を確認されたい方、是非チャンネル登録をお願い致します。

毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信
耳だけ海外ご登録はこちら


3. IACEトラベル公式Twitter
IACEトラベルの公式ツイッターでは、注目ニュースをつぶやいています。海外渡航に関する情報はもちろん、航空会社関連のニュースや日本国内移動に関わる最新情報を配信しています。気軽に情報を確認されたい方は是非フォローをお願い致します。

IACEトラベル公式Twitterフォローはこちら



※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

  • メルマガ
  • facebook
  • X
  • インスタグラム
  • YouTube

関連するコラム